国立大工学部の元教員です。コロナ禍とは無関係なことを書きます。 国立大の教員は裁量労働制です。極論を言えば,一日に5分だけ 大学に行って事務に顔を出せばいいところもあるかもしれません。 ただ法人化して以来,勤怠管理は厳しく,9時5時の世界に近い 状況での裁量労働制です。当然ですが,その制度上では残業代など 出るはずもありません。俸給表は国で決まっていて,教授で最高額 に達しても月給が50万円ちょっと。各種手当を入れて,手取りで 年収一千数百万円にしかなりません。でも,週末も大学に行きます し,自宅でも仕事をしています。食事中も研究のことを考えてい たりします。講義をさぼる下品な教授もいますが,たいていは講義 はちゃんとやります。教授会をサボる教授もいますが,たいていは 人格的に軽蔑すべき人ですからどうでもいい人達で,相手にしなけ ればいいだけの人物です。 国立大の教員になったということは,研究が大好きで,9時5時 の仕事をしたくない,自分が好きなことをしたいという人でしょう。 ひとさまから楽だねぇと思われてもなんとも思わない人ですよ。 お子さんがどうこう考える必要は全くありません。 面白いことを書いておきましょうか。高校の同級生の間で, どういう職に就いた人が役にたつと思いますか。還暦くらいの ころ,そういう話をみんなでしました。まず医者と弁護士, 会計士・司法書士・税理士・地方の小売業社長・警察官等が 並びます。一番役に立たないのは大学教授。同級生にして あげられるのは,せいぜいそのお子さんがその大学に合格し たときにアパート探しを手伝うくらいがせいぜいですよ。 面白いでしょぅ。
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金銭的な待遇については、他の方もご回答なさると思いますので、仕事の内容についてお話しします。 自分の個人名による仕事を半永久的に残せる職業は、実は世の中ではあまりありません。これは教授だけではありませんが、大学の研究者が書く論文は、公的な機関によって半永久的に保存されます。のみならず、インターネットなどを通じて世界中の研究者がアクセスできるように保障されています。これは、働く人間にとっては、大変恵まれた環境であると同時に、とても怖い状況です。 もし一般人が大学教授への待遇に嫉妬するとしたら、年収等もさることながら、大学の教員は職場に個室をもらえるのが当たり前、論文等によって退職後も死亡後も半永久的に自分の個人名と思考を後世に残せることが保障されていること、周りから「先生、先生」と呼んでもらえること、社会的信用が高く勤務先の倒産のリスクや暴力団など反社会的勢力との関連も疑われることがなく銀行のローンも簡単に認められること、などでしょうか。 大学の世界では、教授を目指して何十年も頑張っても専任のポストを得られず「兼任講師」のまま定年の年齢を迎える人も、かなりいます。お父様は、国立大学の教授になられた時点で、多くの人に羨ましがられたことと思います。
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