過去からの平均年収を時系列で見ましたか? まだでしたら、ぜひ時系列で見てください。あなたがやったように同業他社同士を比較することも経理データを読み解くカギですが、もう一つのカギは時系列での比較にあります。 例えば2019年3月期 JAL平均年齢39.9歳 平均年収8,275千円 ADO平均年齢38.6歳 平均年収6,664千円 約160万円の差があるので、月収+賞与4.0ヶ月とすると月に10万円収入が違っていたことが分かります。 これがコロナ禍の影響をまともに受けた2021年3月期は JAL平均年齢39.2歳 平均年収6,784千円 ADO平均年齢38.3歳 平均年収5,595千円 約120万円の差があるので、私個人としてはまぁまぁな差があるように思いますが、あなたは「大差はありません」と感じているわけですね。 それで、あなたの仮説の「Air doが追い付く要素はないと思うのですが…」というのはその通りだと思います。AIRDOの給与水準がJALのそれに追い付く要素はないと思います。 ただ、より正確に表現すると「AIRDOがJALの給与水準に追い付いたのではなく、JALの給与水準が下がってAIDDOと大差なくなった」と言うことだと思います。 あなたの言う「従業員数が少ないので、パイロットの高級がモロに影響しているのでしょうか?」という仮説もなるほどなぁと思いました。確かにその影響もあると思います。 一方で、AIRDOの運航乗務員は全て自前ではなくては運航乗務員を派遣で賄っている部分もありますので、影響範囲は限定的間も知れません。 おそらくは、運行本数が減ったことによる部分の影響が大きいと思います。例えば、2019年4月のAIRDOの運航本数は1,756本、2019年4月のJALの運航本数は24,718本。これに対してコロナ禍の影響を受けた2010年4月のAIRDOの運航本数は1,046本、2019年4月のJALの運航本数は9,987本。 AIRDOは運行本数が約4割減だったのに対し、JALは運行本数が約6割減となりました。これは、AIRDOが国内線のみを運航しているのに対し、JALは国際線も運航しているため特に需要減少が著しかった国際線で影響を受けたためだと思います。 それで、運航乗務員や客室乗務員の給料のうち、「乗務手当」の占める割合は大きいです。大きく乗務回数が減ったJALの乗務員は、この影響がまともに給料に反映された部分もあると思います。 従って「AIRDOがJALの給与水準に追い付いたのではなく、JALの給与水準が下がってAIDDOと大差なくなった」という表現になるかと思います。
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