解決済み
マグネット式の天井クレーンで巻き下げを行うと、ブレーキがかかりにくく1m~2m 程下がってしまいます。ひどい時は5m程下がってしまいます。ブレーキライニング、ブレーキ調整は問題ありません。 考えられる原因を教えて下さい。 ちなみに私の予想では整流器ではないかと思います。 宜しくお願いします。
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主巻操作レバーまたは主巻操作ボタンを停止位置にしてから1m以上巻下がってしまうのは異常であり、5トン以上のクレーンであれば労働基準監督署の検査で不合格になる可能性が大きいですね。 実荷重が定格荷重をオーバーしていたら論外ですが・・ ブレーキライニング(パッド)厚さや調整(ライニングストローク)が正常でも、主巻制御回路の電気的不調や部品故障、制動抵抗器の値が不適切な場合には、巻き下げ速度が早くなり過ぎたり、停止操作してから吊荷が停止するまでのタイムラグが長すぎてしまう不具合を起こす場合があります。 また、通常はあり得ないことですが、吊マグ制御回路を取付改造するときなどに配線間違いをして、主巻ブレーキ開放線と主巻電動機端子を混触させてしまうと、軽荷重時には早く止まるが、大荷重時にはダラダラ流れて中々止まらないといった現象を起こします。 質問者さんが予想された吊マグ用整流器ですが、一部機種で高調波ノイズを生じるものが有り、このノイズが主巻制御回路や主巻電動機ブレーキ回路に混入した場合は誤作動を起こす可能性も否定できませんが、このような例はあまり聞きません。 質問文に記載された状況説明だけでは具体的な原因は推定し難いです。 いずれにせよ運転士の意思通りに停止出来ない状態は極めて危険かつクレーンの構造を定める法令通達にも違反する状態なので、この状態を看過して事故を生じれば運転士や事業主が刑事罰を科せられる可能性もあります。 早急に当該クレーンを製造したメーカーまたは設置工事を行った工事業者に依頼して、調査改修されることをお勧めします。 (回答者はクレーンの保守・工事・運転実技指導を行っている者です)
なるほど:2
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