新司法試験はまず受験資格を得るだけでも大変です。 原則、学士の学位を取得し法科大学院を受験し合格しなければなりません。 次に法科大学院で原則3年間勉強します。 法科大学院は授業についていくのも大変で留年者や単位を落とす人は多いです。 さらに近年では卒業要件が非常に厳しくなっており、例え単位は全て取れたとしても学位が取得できず卒業できないという人も少なくありません。 そのため上位校でも、3年コースに入学しても3年後に卒業できるのは1割というところもあります。 院生の中には司法書士や公認会計士もいますが留年してしまう方もおられます。 法務博士の学位を取得し卒業しますと、ようやく新司法試験の受験資格が得られます。 こうして晴れて新司法試験の受験資格を得たとしてもすぐに出願する人は多くはないです。 さらに、出願したとしても当日受けない人も多いです。 去年を見ても、出願までした人は11000人でしたが、 当日受験しなかった人は3000人にも及びます。 なぜなら新司法試験は3回しか受験できないからです。 そのため無駄に受けてはもったいないですから浪人する人が多いです。 そして合格率も年々低くなってきており、この様にいくつもの関門を突破してきた超エリートのみが受けても約20%しか合格できません。 しかしこの数字に騙されてはいけません。 ある大学院出身者の司法試験合格率が50%だったとしても内実を見ると、 例えば 入学した100人のうちストレートで卒業した人が10人、 そのうち司法試験を受け控えしなかった人が8人、 そのうち出願した人が6人、 そのうち試験を受けた人が3人、 そのうち受かった人が1人だとしても 司法試験合格率は50%と出ることもあります。 (5年前に卒業した人が1人合格していたとしたらその人もカウントされるからです。) 次に試験内容を見ると、 新司法試験は旧司法試験に比べて短答式で4科目、論文で2科目も増えて、 合計、各7科目、8科目の試験になりました。 試験期間も全部で五日間に及びます。その間、ホテル暮らしをする人も多いです。 問題も非常に複雑難解で、2問で18ページに及ぶ事もあります。 全部で試験時間は短答式で5時間半、論文で17時間になります。 問題文は全部で100ページ以上になる年もあります。 そして短答式試験で合格点を取れなかった場合は論文は採点されません。 それに旧試験とは違い単純な合計点で決まるのではなく、 科目ごとに合格基準手があるので 一科目でも合格基準点を下回ってしまった場合は 例え他の科目全てが100点だったとしても合格できません。 さらに精神的にも大変です。 法科大学院の年間授業料などが高いので 弁護士になる頃には1000万の借金を背負う事になった人もいます。 それなのに司法修習での給料カットが決まりましたので 修習時代も月に23万の借金を負いながら修習しなければならず 卒業後の約二年間は無給ですので大変です。 この貸与金は貸与後5年据置きで10年以内で返済しなければなりません。 この他に、精神的リスクも背負うことになりますので、自殺する方や自殺しようと思う方も実際にいます。 ちなみに、法科大学院の授業だけで合格する事はほぼ不可能です。 皆、何かしらの受験勉強はしますし、その上で予備校の答案練習会を受ける人は多いですし、浪人する人も多いです。 もちろん浪人しないでストレート合格出来る人もいますが 彼らは本当の超エリートですね。 本当に心から尊敬します。 東大法学部に現役で合格した人でも受験資格を得るだけで最低6年は勉強します。 彼らでも東大法科大学院に進める人は限られています。 例え進めたとしても2年後、あるいは3年後に卒業できるのはその何割かですし それらのうち合格できるのは3割程度です。 もっとも ご質問者さまも旧帝国大の医学部卒業とのことでしたら 可能性はある程度あると思います。 あとは3年、または4年後まで、 体調や経済的、または精神的に何もトラブルなくモチベーションも維持して 頑張れるか、ですね。
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過去問を解いてみたらどうですか?法務省のHPにありますよ。 某旧帝国大学の医学科を卒業したあなたなら、アッサリ解けるかもしれませんよ。
なるほど:1
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