財務会計士というのが新設されるらしいですが、これは旧制度の会計士補のようなものなのでしょうか？

Question

財務会計士というのが新設されるらしいですが、これは旧制度の会計士補のようなものなのでしょうか？金融庁が制度を変えて合格者の就職浪人が沢山でたけど、金融庁が今回の試験制度は失敗したため前の制度に戻しますなんて言えないから、体のいい新しい財務会計士なんてものを作ったという理解でよろしいのでしょうか？

Answer 1

ご質問のとおり考えて間違えないと思います。

この資格は、金融庁の「公認会計士制度に関する懇談会」で検討された新資格で、企業などで働きながら資格の取得をしやすいように公認会計士の試験・資格制度を抜本的に見直し、公認会計士に準じた会計のプロと位置付けた資格です。

資格名称は、「企業財務会計士」とされ、金融庁は、関連法案を今月２４日開会予定の通常国会に提出し、国会審議の後、会計士法の改正を以って、新資格の誕生となります。

公認会計士と異なり、企業の決算書が適正かどうか証明する監査業務はできませんが、企業内で実務を担う会計のプロとして活躍できるようにするとされています。

公認会計士の筆記試験に合格し、2年間の実務経験を積んだ人にのみ新資格が与えられるとのことですが、業務独占資格ではありませんので、この資格を取得することを最終目的として、公認会計士試験の勉強をする人はいないでしょう。

なお、公認会計士制度を巡っては、２００６年の試験制度見直しで年間合格者数が１３００人程度から３０００人に急増したものの、監査法人に就職できないケースが相次ぎ、金融庁により、制度の抜本的な改革が進められました。公認会計士の合格者数も今年以降は１５００～２０００人に抑える方針とのことです。

「公認会計士制度に関する懇談会」がまとめた中間報告書
http://www.fsa.go.jp/singi/kaikeisi/siryou/20100730/01.pdf

ＴＡＣによる新制度移行への解説
http://www.cpa-tac.com/information/shinshikenseido.pdf#search=&apos...財務会計士 新資格'