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政務次官、事務次官この2つの役職は官僚? だと思うんですけど、 民間で言うと取締役専務、取締役部長と 言う感じでしょうか?ていうか、政務次官とか事務次官で何を主にやるか、仕事内容までわかっていませんが、、、 学生ですみませんけど、よろしくお願いします
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私は、元官僚で、元法律家です。 今は、大学院博士後期課程を経て、1級・重度身体障害者の公共政策学研究者です。 「政務次官」とは、何とも懐かしい響きですね。 政務次官は、国務大臣の見習い職として、やや若手の与党国会議員から任命されていましたが、平成13年1月に廃止されて、副大臣と大臣政務官に別れました。 一方、事務次官は、各府省と復興庁において、国務大臣、副大臣、大臣政務官(与党国会議員が就く必置職で「政務三役」という。)の下で、プロパー、職業公務員の就く事務方の長といわれています。 各省の事務次官の職務は、国家行政組織法第18条第2項で定められており、大臣を助け、省務(外局にかかる事務を含む。)を整理し、各部局および機関の事務を監督することを職務としています。 ただし、内閣府事務次官は、内閣府設置法第15条第2項によれば、内閣総理大臣を助けるのではなく、内閣官房長官、内閣府特命担当大臣を助け、府務を整理し、内閣府本府(外局を含まない。)の各部局および機関の事務を監督することを職務としています。 なお、省によっては、事務方で、事務次官より上の役職(昇進ルート)もあり、かつては、外務省の外務事務次官から米国など超大国駐箚の特命全権大使(認証官)があり、近年では、法務省の法務事務次官は、法務事務次官→東京高等検察庁検事長(認証官)→検事総長(認証官)が、各省事務次官の昇進先として内閣官房副長官(事務)が、財務事務次官の事実上の上に日本銀行総裁があります。 事務次官の任命は主任の大臣が行うが、内閣による事前承認が必要とされています。 閣議に先だって内閣官房長官と内閣官房副長官3名の4人によって構成される閣議人事検討会議による了承を経ることになっています。 事務次官は、各府省において、旧国家公務員採用上級甲種試験、旧国家公務員採用Ⅰ種試験、国家公務員採用総合職試験に合格して各省本省で採用された「(本省)キャリア」と呼ばれる高級官僚の中でも最高位のポストです。 ただし、法務省は、司法試験に最終合格して司法修習生を終えた検事の中から、法務事務次官を登用し、外務省は、旧外務公務員採用Ⅰ種(上級)試験から登用していました。 事務次官は、各府省の事実上の最終決定権を握っています。 各府省の事務次官と警察庁長官は、事務担当の内閣官房副長官を主宰者とする「次官連絡会議」を設置し、そのメンバーです。 事務次官は、給与は民間企業の役員クラスに匹敵する指定職俸給表8号俸の給与ランク(地位のランクでもある)であり、令和6年度人事院勧告で地域手当込み額面月額1,258,800円、期末手当(民間の賞与に相当)込みの年収約2300万円です。 民間会社において取締役専務、取締役部長といえば、上に、副社長、代表取締役社長、会長、OBの顧問などいて、官庁では与党国会議員たる国務大臣、副大臣が上にいるのと似ていますが、プロパー・トップの、同じ省所属の国家公務員全員を背景にしている事務次官の実際の力関係や影響力、調整力、圧たるや物凄くあって、当選回数だけで能力や実力のない与党国会議員など言いなりなっていて、吹き飛びますね。 警察庁出身の警視長(東大法卒、キャリア)から出向した駐米大使館参事官(当時)なんぞは、ノンキャリア・エリートの警視庁警視・本部管理官(当時、のち警視正で地方警察では最高実力者)を、「この田舎者!!」と蔑んでいましたし、国土交通事務次官(当時)など対面すると貫禄や圧が物凄く相当偉そうにしていました。 官公庁の役職や地位は、公職選挙を経た職員(国会職員、首長)もいて、株式会社の民間企業の役職員とは職業構造が異なりますので、単純比較はできませんね。 東大法卒のキャリアと言っても、私の母の従弟なんぞは、行政職俸給表(一)10級の管区機関長止まり、肩叩きで取引先企業への天下り取締役となって、人物的には本省局長になれない、本当に貫禄のない小役人でしたね。
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