自動車教習所の教官の仕事内容で、担当時間に生徒（=お客様）に教える以外にどんな仕事がありますか？また、もし働かれている方…

Question

自動車教習所の教官の仕事内容で、担当時間に生徒（=お客様）に教える以外にどんな仕事がありますか？また、もし働かれている方いたら、就業についてネガ・ポジお聞かせ下さい。

Answer 1

元指導員です。
会社によって色々だと思います。
新規顧客（入校者）を獲得するため営業活動させるところもあれば、コースの清掃や設備の営繕で野良仕事することもあったり
事務所で（とても簡単な）事務仕事をしたり…

もう足を洗った業界なので思い切りネガばかりになりますが…

・働く人たちの特徴
基本的に教習所で長く働き続ける人たちは、他の業界だと通用しない人（人間的またはスキル的に）がほとんどです。
私に近い年代でもパソコンが全然できなかったり、上司や先輩になるとますます顕著です。
ようするに、車やバイクの運転ぐらいしか取り柄のない人たちなんです…。

・仕事内容
時代の流れか、教習も今や「指導」ではなく「接客・接待」です。
本気で「ちゃんと運転できるように教えよう」なんて思ってる指導員はほぼいません。
客も会社も評価してくれないからです。
評価されるのは「50分間ニコニコし続けとりあえず客に運転させてヨイショでき、話を合わせて決して客を否定しない」従業員です。
ようはホストですね。
教習の内容や、教え方の上手い下手はどうでもいい時代です。

・体質的な問題
そもそも経営層が「運転がきちんとできるようになったか」がではなく、「規定の時間を消化したか」を判断基準にし、最短時間で卒業させていかに効率よく回すかしか考えていません。
言ってしまえば、卒業検定なんて検定員の匙加減なので、採点もガバガバです。上の立場につき、経営層に近い検定員ほど採点は激甘で「誰でも合格」状態です。
そうしないとほとんど利益が出ないビジネスモデルだから、そもそも業界の構造が破綻しているといえばそれまでなのですが…。

・就業について
あくまで私がいた会社の話ですが
基本的に残業ありきの給料で、定時で帰ろうものならまともな稼ぎになりません（これはどこの教習所でも同じ）。
毎日12時間〜13時間働いて、やっと人並みの給料です。
評価や昇給は明確な評価基準がなく、客のアンケートと上司の評価が反映されるため、客にも上司にも取り入るのが上手い人が評価されます。
年間休日も100ありませんでした。
ゴールデンウィークやお盆・年末年始など世間の仕事が休みになるときは休めません。
同じ休みが少なくて長時間働くなら、大型トラックのドライバーとかの方が格段に稼げるでしょう。

人によって大小あるとは思いますが、対人の仕事なのでストレスは間違いなくある業種です。

ポジ要素は…あんまりないかなぁ。
将来性もあまりなく、少子化で先細りが確定している業界なので…高齢者講習してもカネになりませんし。
男性なら、若くてかわいい女子とか美人の子の横に乗って、楽しくおしゃべりできるかも？ぐらいですかね。