大学一年生 アルバイトを掛け持ちしています。 勤労学生の有無を聞かれたのですが、わからなくて、勤労学生についてと、私…

Question

大学一年生
アルバイトを掛け持ちしています。
勤労学生の有無を聞かれたのですが、わからなくて、勤労学生についてと、私が、勤労学生かどうか知りたいです。
よろしくお願いします。

Answer 1

大学一年生でアルバイトを掛け持ちしているとのことですね。「勤労学生」とは何か、そしてあなたが勤労学生に該当するかどうかについて詳しく解説します。

勤労学生とは
勤労学生とは、学業を続けながらアルバイトやパートタイムの仕事をしている学生のことを指します。この概念は、特に税金や社会保障の文脈で重要です。具体的には、勤労学生控除という税制上の特例措置が存在します。

勤労学生控除の概要
勤労学生控除とは、所得税の計算において一定の条件を満たす学生に対して、所得税を軽減するための控除です。この制度は、学業を続けながら働く学生の負担を軽減することを目的としています。

勤労学生控除の要件
勤労学生控除を受けるためには、次の要件を満たす必要があります：

1. 学生であること：
- 専修学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院など、一定の教育機関に在学していることが条件です。あなたが大学一年生であるなら、この条件は満たしています。

2. 勤労収入があること：
- アルバイトやパートタイムの仕事から得る給与所得があることが必要です。掛け持ちしているアルバイトからの収入がこれに該当します。

3. 合計所得金額が65万円以下であること：
- 勤労学生控除を受けるためには、合計所得金額が65万円以下である必要があります。ここでの「合計所得金額」とは、給与所得控除後の金額を指します。

4. 給与所得以外の所得が10万円以下であること：
- 勤労学生の所得として認められるのは、基本的に給与所得です。それ以外の所得（例えば、利子所得や配当所得など）が10万円以下であることが条件です。

勤労学生控除の具体的な控除額
勤労学生控除を受けると、所得税の計算において27万円の控除が受けられます。これは、税金の計算対象となる所得から27万円を差し引くことができるという意味です。

勤労学生控除の手続き
勤労学生控除を受けるためには、年末調整や確定申告の際に所定の手続きを行う必要があります。具体的な手続きは以下の通りです：

1. 年末調整の場合：
- アルバイト先の会社に「給与所得者の扶養控除等（異動）申告書」を提出する際に、勤労学生であることを記入します。この申告書には、学生証のコピーなどの証明書類を添付することが求められる場合があります。

2. 確定申告の場合：
- 自分で確定申告を行う場合、「勤労学生控除」に関する項目に必要な情報を記入します。確定申告書の作成時に、勤労学生であることを証明するための書類（学生証のコピーなど）を添付することが一般的です。

あなたが勤労学生に該当するかどうか
これまでの説明を基に、あなたが勤労学生に該当するかどうかを確認しましょう。

1. 学生であること：
- あなたは大学一年生であり、この条件を満たしています。

2. 勤労収入があること：
- アルバイトを掛け持ちしているため、勤労収入があります。この条件も満たしています。

3. 合計所得金額が65万円以下であること：
- ここでの合計所得金額とは、給与所得控除後の金額です。2024年の給与所得控除額は最低55万円ですので、年収が120万円以下であれば、合計所得金額は65万円以下となり、この条件を満たします。

4. 給与所得以外の所得が10万円以下であること：
- アルバイトの掛け持ちによる給与所得以外に、例えば投資などからの所得が10万円以下であることが必要です。

結論
上記の条件を全て満たす場合、あなたは勤労学生に該当し、勤労学生控除を受けることができます。具体的な手続きについては、年末調整の際にアルバイト先に確認するか、確定申告を行う際に税務署に相談すると良いでしょう。

最後に
勤労学生として働きながら学業を続けることは大変ですが、勤労学生控除などの制度を上手に利用することで、税金の負担を軽減することができます。自身の状況に応じて適切な手続きを行い、学業と仕事の両立を図りましょう。