世界中の人たちと関わる仕事がしたい… 夢を持つのはいいことですね。 外交官の役割は、大きく分けて三つです。 ①相手国との関係を良好に保つ。 ②相手国に在住する自国民の安全を守る。 ③自国の良さを相手国に知ってもらう。 外交官になるために、中学生のうちからできることは、 日本人らしい体験を積み重ね、 多種多様な日本人の友達と付き合っておくことです。 「お盆休みに田舎のおじいちゃんちに遊びに行く」とか、 「地域のお祭りに参加して神輿をかつぐ」とか、 「節分の日に豆まきをする」とか、 「学校の合唱コンクールに真剣に取り組む」とか、 「部活に一生懸命に打ち込む」とか、 「卒業式の日に告白をして振られる」とか、 「不登校のクラスメートの話し相手になる」とか、 「友人と喧嘩して傷つけあってしまう」とか、 「成績が悪い子の勉強を見てあげる」とか、 「近所のおじさんに昔ワルだった頃の話を聞く」とか、 何でもいいんです。 今のあなたには特別だと思えないようなことが、 外交官になった後、 「ああ、これは日本人らしい体験だったなあ」と どんどん分かってくるんです。 そういう豊かな体験をして、人間性を育んだ人が、 外国人にも、日本人にも、 外交官として信頼してもらえるのです。 外交官として相手国に赴任したら、 相手国の人と心を通わせなければなりません。 その時に必要なのが、「人間力」。 語学はただのツールにすぎません。 日本国内で多様な人々と意思疎通できた人は、 日本国外でも多様な人々と意思疎通できるのです。 相手国の文化や習慣を教えてもらった時、 「面白いね。日本ではこんなことがあるよ!」 って、話を弾ませることができるでしょう? また、 相手国には、困窮した日本人が住んでいるかもしれません。 現地で騙されて一文無しになった、とか、 誤認逮捕されて収監されている、とか。 そういう日本人を助けるのも外交官の仕事です。 先日、カンボジアで特殊詐欺グループが摘発されたという ニュースがありましたよね。 現地に監禁されて「掛け子」をやらされていた日本人が、 SOSを伝えた先は、在カンボジア日本大使館でした。 もし、カンボジア駐在の外交官が気の利かない人だったら、 「受け子」のSOSは黙殺される危険性もあったのです。 (幸い、カンボジアでの犯罪は摘発されましたが、 現地の外交官が何も対応しなかったことで、 現地の日本人が孤立無援に置かれたケースは、 過去にいくらでもあるそうです) 学校の勉強は大事です。 でも、英語以外の外国語に取り組むのは、 大学に入った後の方がいいと思います。 高校では、ドイツ語やフランス語に取り組むよりも、 古文や漢文をしっかり学んでおいた方が、 将来外交官になった時、はるかに役立つと思います。 英語以外の外国語を学ぶのは、 大学に入ってからでも遅くありません。
なるほど:1
外交官になりたいなら、東京大学を目指して下さい。 語学のスペシャリストとして外務省職員になるのでも良いなら(但し、非西欧・非北米)、東京外国語大学を目指すのでも構いません。 具体的な仕事内容は外務省のHPや書籍を読んで下さい。
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