まず公認心理師(師匠の師が正しく、弁護士などの士ではない)は国家資格ですが、受験資格として、厚労省から認可された大学の学部で指定科目を履修するして卒業して、その後さらに厚労省から認可された大学院の研究科(修士課程や博士前期課程)で指定科目を履修して、大学院を修了することが求められています。一応学部卒業でも2年以上の実務経験があれば、受験資格は得られますが、国内で認められた実務経験対象機関の殆どは法務省矯正局(少年鑑別所と刑事施設)と裁判所(最高裁判所研修所と家庭裁判所)の施設です。例えば法務省矯正局だと少年鑑別所や刑務所等で働く心理技官や、裁判所だと家庭裁判所調査官がメインとなり、民間施設は全国で7つしかありませんので、該当する公務員以外だとかなりの狭き門となります。 ところでスクールカウンセラーになるには、必ずしも公認心理師である必要はありません。例えば熊本市の場合は以下の資格が一つでもあれば、良いとされています(以下は2022年1月時点に募集している熊本市立千原台高校スクールカウンセラーの募集要項より)。 ①臨床心理士 ②公認心理師 ③精神科医(専門医の資格か精神保健指定医の認定が必要) ④児童・生徒の臨床心理に関する高度な知識・経験を有し、大学で助教以上の職にある者またはあった者 ⑤医師もしくは大学院修士課程修了者で、心理臨床業務か児童・生徒を対象とした相談業務に1年以上就いていた者 もしくは、大学・短期大学卒業者で同等の業務に5年以上就いていた者 となっています。つまり公認心理師と臨床心理士はほぼ同等の資格ですので、必ずしも公認心理師が必要ではありません。なおスクールカウンセラーは会計年度任用職員、つまり非常勤職員となります。 ただ熊本県内で臨床心理士を養成できる大学院(学部はどの学部でも構わないが、できれば大学で指定科目を履修して卒業すれば取得可能な認定心理士、もしくは認定心理士相当の知識は必要)はなく、福岡などの県外の大学院に通うか、通信制大学院に通うことになりますが、公認心理師の養成を認可されている大学は学部段階で2校、大学院段階では1校が該当します。 ❶熊本大学(学部段階のみ) 熊本大学では以下の2つが該当します。 文学部総合人間学科 教育学部学校教育(心理学)専修 いずれも公認心理師の学部段階で必要な科目を履修することが条件となります。 ❷九州ルーテル学院大学 九州ルーテル学院大学の場合は学部・大学院共に公認心理師の受験資格に必要な科目の履修ができますので、必要科目を履修して、なおかつ大学卒業・大学院修士課程を修了すれば、受験資格が与えられます。 人文学部心理臨床学科 大学院人文学研究科 障害心理学専攻(修士課程) なお人文学部心理臨床学科の定員は1学年65名ですが、大学院の定員は1学年5名とかなり少人数となっています。 纏めると必ずしも公認心理師にならずとも、臨床心理士でもスクールカウンセラーにはなれること、熊本県内では学部段階では熊本大学と九州ルーテル学院大学、大学院は九州ルーテル学院大学のみが、公認心理師の養成認可を受けているということになります。
「臨床心理士」は民間資格。 「公認心理師」は国家資格。 大学・大学院は「熊本 公認心理師」で小まめに検索しましょう。
公認心理士とか高学歴ワーキングプアですよ。正直、お勧めはしません。勉強、大変かと思いますが頑張って下さい!
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