アクチュアリーってそんなに偉いんですか？

Question

アクチュアリーってそんなに偉いんですか？生命保険会社で働いているのですが、みなさんアクチュアリーにはペコペコしてる気がします。
上司がアクチュアリーはいくらでも働き口があるし辞められると困るからあまり気分を害すようなことをしない方がいいと言っていました。
また給料も特別に多いらしいです。

数学をする人たちという認識はあるのですが、数学ができることがなぜそんなに偉いのかよく分かりません。

営業してしっかり商品を売ってくる人たちの方が偉いと思うんですが、アクチュアリーのほとんどは営業経験もないそうです。
新卒のアクチュアリーの子たちも同期が支社で営業しているのに、最初から本社でデスクワークしてるだけです。

この部署に来てから初めてアクチュアリーの人たちに接するようになったのですが、偉そうにしているというか、周りが偉そうに扱っているというか、、、
私には何がそんなに偉いのか理解できなくてすごくモヤモヤしています。教えてほしいです。数学なんかしなくても保険は回ると思うのですが

Answer 1

>数学なんかしなくても保険は回ると思うのですが
保険会社に一人でもこんな考えの人間がいると思うとゾッとします。

Answer 2

アクチュアリーは日本では「保険数理士」と訳され、偉いかどうか分かりませんが、日本アクチュアリー会の「正会員」を意味しています。

その正会員は２０２１年現で約１９００人程度、因みに弁護士は約４万人 裁判官は約２７００人、税理士は約８万人 公認会計士は約３万人ですから、非常に大事にされると思います。

その業務では、おもに生命保険・損害保険・企業年金といった制度の運営を、数理的な側面から本社勤務で支えます。

医療・経済・自然災害などに関するさまざまな統計データをもとに保険料・支払保険金額の算定や企業の収支状況の評価、商品開発といった業務に携わるのが、アクチュアリーの主要な仕事。

商品開発には時間がかかるため、世に出た時には時代遅れな商品になっている可能性もありますので、将来の社会環境がどう変化するかを予測して開発する事もポイント。

更に、ニーズを強く感じているリスクの高い人ばかりが加入する「逆選択リスク」を回避しながらの開発。回避しないと保険金の支払いが増え、保険会社は収益をあげるのが難しくなります。

又、販売促進の為に他社より保険料を安くすると契約者が増えたりして、営業職などは喜びますが、同様に保険金支払いも増え、収益をあげるのが難しくなります。

将来を予測して、時間をかけて保険商品の開発が出来た。次は、広告宣伝と営業職員らによる保険商品の販売。

保険だけではありません。

例えば、高速道路のジャンクションですが、美しい曲線ですよね。これも数学的に意味があり、私達が安全に運転できる為の曲線になっています。

高層建築も数学が必要で、知人の息子さんは大学時代、微分積分一筋に勉強され、大手ゼネコンに就職。そして、東京スカイツリーも微分積分が無かったら不可能でしたね。
（数学Ⅲで微分積分まで学んだ私ですが、しっかり忘れ、全く理解できない数学です）

従来の保険数理・年金数理業務だけでなく、企業のリスク管理や経営企画といった業務にも携わることが増えており、また活躍する業界自体も拡大しているので、辞められると困るからペコペコしているのかもしれません。

将来の出来事の発生確率を評価し、望まれない出来事の発生確率を減らすように知恵を絞り、起こってしまった出来事の影響を軽減する事を考えるアクチュアリーって、高給だろうが、相当、神経をすり減らしているかもしれません。

仕事内容の一部で、AIが使われる事が増えていくと思われますが、アイディア・企画を生み出す力と人に分かりやすく説明できる説明力も問われますので、数学だけ出来るだけでもダメだと思うね。

２０００人も居ないのでアクチュアリーは、慢性的な人手不足だから重要な存在として一目おかれ、私達の生活を陰で支えてくれます。

あなたの仕事内容が分からないけれど、あなたの力も必要だから保険が回っているので、アクチュアリー自身が偉そうにしていても、周りが偉そうに扱っていても静かに見つめていればいいと思いますよ。

Answer 3

アクチュアリーは主に確率・統計などの手法を用いて不確定な事象を扱う数理のプロフェッショナルです。
確率論・統計学などの数理的手法を活用して、主に保険や年金に関わる諸問題を解決し、財政の健全性の確保と制度の公正な運営に務めることを主な業務とする専門職です。

一般の方は、公式があり答えが求められる数学しか触れませんが、アクチュアリーは先の説明にある「不確定」で所謂「回答が無い」状態でいくつかの方法を用意て保険の商品開発を行う事が多いですね。
めちゃめちゃ責任の重い立場になりますね～商品に問題が出ると誰の責任か？って事になると真っ先にアクチュアリーになると思いますよ。

普通の社会人が知らない数学を駆使して回答が無い状態から最善の回答を見出す人って感じですかね。

貴方の知っている数学の世界ではないって事は分かっていただけると思いますが。

Answer 4

＞数学なんかしなくても保険は回る

これが大きな間違いです。生命保険は、みんなから保険金を集めて、病気やケガをした人に保険金を支払う仕組みですよね。

集める金額よりも支払う金額が多くなってしまったら、保険会社が損をします。でも高い金額を集めて、支払う保険金が少ないと、お客さんが契約してくれません。

また、貯蓄性の高い商品だと、物価上昇や金融機関の利率、運用収益をどの程度見込むか等のシミュレートも必要です。

これらを統計的に予測するのがアクチュアリーの仕事です。ただ商品内容を頭に叩き込んで売ればいい営業なんかより、よほど会社に貢献しています。