中小零細企業が、大企業並みに給料ボーナス、厚生福利などの待遇で従業員を使ったら、会社は潰れてしまうのでしょうか。

Question

中小零細企業が、大企業並みに給料ボーナス、厚生福利などの待遇で従業員を使ったら、会社は潰れてしまうのでしょうか。

Answer 1

中小企業が顧客とするのは大手企業であったりします。
そこからの締め付けがきつく、それを甘受しなければいけない状態であれば、顧客同等あるいは以上の待遇にするのは難しいです。
しかし、企業として顧客には無いノウハウや技術があり、それを高価に販売するとか、労力を少なくして生産性を向上できるならば、待遇は超えることが出来ると思います。

Answer 2

零細企業でも独自の技術などがあって利益が売上に対して高かったら大丈夫です。
製造業の場合だと如何に付加価値を高めるかだと思います。
それを認めて貰える顧客だけに商売すれば儲かります。

僕が勤めている会社では
いつも決算時期になると社長が何か欲しい物はないか従業員に聞いていますよ
会社に大きな貢献や信用を高める行動をしたら金一封をくれたりします。

Answer 3

従業員の年収等は、会社の規模で決まるわけではありません。
その会社の、従業者一人あたりの売上高や利益によって決まります。

１人あたり２０００万円の売上高があるＡ社（中小企業の平均２０００万円）
１人あたり５４００万円の売上高があるＢ社（上場企業の平均５４００万円）

売上高に対する利益率は同じと仮定します。

Ａ社の労働分配率は８０％とします（中小企業の平均レベルくらい）
Ｂ社の労働分配率は５０％とします（上場企業の平均レベルくらい）

この場合の人件費の比率は、Ｂ社を１００とすると、Ａ社は５９にしかなりません。
（つまりＢ社の人件費は、Ａ社の１．７倍弱もあるという事です）

労働分配率が低いＢ社の方が、Ａ社よりも人件費（賃金や福利厚生）が高いのです。
Ａ社の人件費をＢ社と同額にするには、労働分配率が１３５％も必要なのです。
１００％を超えるという事は、会社が赤字になるという事です（１００％で利益ゼロ）
ですから、Ａ社がＢ社と同じ待遇にすると、Ａ社は労務倒産する事になります。

上記はあくまで平均的な中小企業の話です。
なかには平均的な上場企業以上に、１人あたりの利益を上げる会社もあります。
そういう会社なら従業員の待遇を、大企業並みに出来るといえます。