解決済み
土木工事の地耐力確認について教えて下さい。 土木工事についてまだ未熟で、地耐力の考え方がよく分かりません。 初心者への説明と思って教えていただけると大変助かります。。。疑問点は以下の内容です。 プレキャスト擁壁の設計図に次のような記載があります。 「施工にあたっては150KN/m2程度の地耐力を確認すること」 「極限地盤反力 3×50=150KN/m2」 「※安全率 常時:3」 以下の図書を読んでみたのですがいまいち読解できません。 「道路橋示方書 下部構造編 地盤の許容支持力」 「道路土工 擁壁工指針 土の設計諸定数」 プレキャスト擁壁の規格は以下を予定しています。 「L型擁壁 H=1.25m,L=2.00m,1,200kg/個」 【疑問1】 平板載荷試験を行う計画としていますが、 初めて経験するため、そもそも試験の結果として 現場ではどのような値が表示され(確認でき)るのでしょうか? 【疑問2】 150KN/m2以上あることを確認すれば良いのでしょうか? それとも50KN/m2以上あれば良いのでしょうか? 【疑問3】 平板載荷試験を行いますが、 地耐力確認時の注意事項などあるでしょうか? 初歩的なことかもしれませんが、 詳しく教えていただけると大変助かります。 よろしくお願いします。
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お疲れ様です。 私も専門的な知識がある訳ではないのですが、現場でよく平板載荷試験をお願いすることがあります。100KN/㎡くらいまでは簡易試験機であるコンペネを用いますが、100KN/㎡を超えてしまうと証明の信頼性が低減されるため平板裁可試験を行うことが議題にあがりまます。 詳しいお話は依頼されると思います平板裁可試験を行う業者に聞けば教えてくれると思いますので省略し簡単に説明いたします。 疑問1 平板載荷試験の報告書を試験業者が作成してくれます。載荷試験のデーターを解析し報告書が提出されるまで3日から1週間程度かかると思われますが、即興である程度の地耐圧はその日に中間報告書として出してくれる業者もいます。現場で載荷試験を行う人は地耐圧があるかないかくらいは分かるはずなので聞いてみても良いでしょう。載荷試験を行うってことはデーターを回収するという意味で確実な数値は分析を行わないとでません。 疑問2 極限地盤反力が150KN/㎡であればそれ以上あれば問題ないということになります。土木では安全係数をよく3倍として考えることが多いですが、考え方として本来メインである構造物(今回はプレキャスト擁壁)が影響なく機能するための(今回は土留めかな?)安全率から計算された数値だと思います。例えば施工上問題無いよう行われたとしても埋戻しのムラや降雨などにより設計で考えていた以上の力が掛かった時や地震などに耐えられるようにしなければならないと考えるため、設計段階で算出された地耐圧以上を定義しなければならないとお考えください。土木では3倍が通常でありますが、土木以外では数値が違う他、状況などで変化もします。 疑問3 ネットで詳しく記載されていますが、平板載荷試験は読んで字の如く平板を地盤に圧力をかけて鎮めることにより圧力や沈下数値などから地耐圧を算出する試験です。このため反力(重石)が必要となりデーター採取などの時間などを考慮すると相当な反力が必要となります。試験業者と打ち合わせすれば分かると思いますが、現場で使用している重機を利用する方法がほとんどです。150KN/㎡であれば170~180位を目安として載荷すると思いますので0.2Bh(6tくらい)は最低必要かと思われます。重ければ重いほど安定した反力が確保できるので0.4Bhくらいであれば5~6時間くらいで1か所が終わると思います。また、載荷試験中は降雨の影響を受けないようにする他、水たまりなどがあると載荷試験ができないと思います。反力までの距離や、近くで作業する場合など詳細は業者と打ち合わせ願います。ボーリングデーターがあれば事前に渡しておきましょう。 疑問に対してはこんなところですが、擁壁の場合、擁壁そのものの自重や埋戻しの土、その上に立つ構造物の重さ、土留めとして崩壊しようとする力など全てに耐えられる構造でなければなりません。鉄筋や厚みなど構造物自体が耐えられる構造で設計されたとしても支える地盤が弱かったりすると倒れや沈下につながります。このため地盤地耐圧は必要不可欠な項目となり、必要であれば改良や杭、置き換えなど発生しますので注意してください。 参考までに
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