美容師です。 僕は「一世風靡したカリスマ美容師世代(笑)」で、今も現役の美容師です。でも周りを見渡すと、同世代現役美容師の少なさに驚きます。 そんな50歳美容師が思う事を書いて見ます。 美容学校に100人入学して、残った同級生って、3人いるかどうか、ってところでしょう。 僕の歳になると、「長年の常連様」をボチボチやっていると思われがちですが、確かにそういうお客様もいらっしゃいますが、決してそうではありません。 現在は、「難しい髪質に特化した美容師」みたいな感じでやっています 。お客様の年齢層は決して高くも低くもなく分散していますが、「髪多すぎ」「くせ強すぎ」「髪細すぎ」など何らかの悩みを抱えておられる方が多いです。 他の店では伸びないくせ毛、他の店では傷んでしまう髪、他の店ではパーマがかからない人などを積極的に手がけています。 元々懲り性で研究は大好きなので、歳を取ってもまだまだ進化している技術が多く、気持ちはどこか「下町ロケット」です。 でも15年前は、カットもセットもメイクも、「何でも似合わせ」のマルチ美容師気取りだったので、ちょっとキャラが変わったな、とは思います。 僕は経営者ですが、正直、経営なんて嫌いでした。「美容師」でい続けたかったので、「美容師>指導者>経営者」くらいのモチベーションだったと思います。 それなのに独立した理由は、 「長年、安心して働けそうな職場がなかったからやむなく」です。 他店でも成功した美容室経営者は、もう現場の仕事をするのが無意味に思えてくるのでしょうか、ほとんど引退してしまいます。 成功しなかった美容室経営者は、美容師を辞めてしまいます。 結局、年取るまで現役をやっているのは「中途半端に失敗していない人」が多い気がします。きっと僕もそうです(笑) 家族のいない僕にとって、お客様とスタッフは唯一の人間関係なので、辞めたら、ゆくゆくは孤独老人になってしまいますね。 まわりにも、雇われ美容師で50歳、いるのはいますが、少ないですし、稼いでいる印象は無いです。 ただ、26歳の彼氏が、50歳になるまで24年もあります。 その間に美容業界はかなり変わるのではないかと思います。いや、変えてやろうとも思っています。 僕が若い頃は、男性美容師なんて40歳を過ぎたら「現役引退」みたいに言われていました。でも僕は辞める気なんてさらさら無かったし、50になった今でもあと35年くらいはやろうと思っています。 美容師に年齢制限なんてありません。お客様に求められる美容師でいる事ができれば仕事はあります。僕は逆にそれを利用して、定年のない職場にしてしまおうと目論んでいるわけです。 長くなりましたが、結論です。 経営者は「雇っていてトクをするスタッフ」を「単に年取ったから」という理由だけで解雇しません。 ベテランでも「お客様をガッツり掴んでいる」「指導が上手で、売れっ子美容師を次々育成する」こんな美容師がいたら、追い出しても店は衰退するだけです。 ただ、今の時代では「無能な人が独立できないだけ」みたいな感じになっていますので、そういう人が少ないだけです。これは、美容業界の雇用体系が曖昧だったり、雇用条件が悪かったりなど、業界が未熟だから起こる現象です。 でもこれだけ独立が不毛な結果を生む時代ですし、僕ら「カリスマ世代」も、もう先が短くなってきました。大きな組織を作った人(ウチは中途半端な規模ですが)はそろそろ後継者も視野に入れないと、このままフェードアウトしそうです。 おそらく、僕ら世代が次々リタイアすること、美容の世界は変わってくると思います。 でも、仕事ができない老人が追い出されてしまうのは、美容だけでなく、大きな企業でも同じ事ですよ。 僕と同い年くらいで「大企業をリストラされた人」は一体、どうしているのでしょう・・・ 結局、歳を取ったら、自分自身にそれに見合った価値を作る事ができなければ、どんな世界でも「切り捨てられる」のですし、場合によっては「会社が潰れた」という 自分の責任でもないことで失職する事もあります。 それでも実力のある人は、次の活路を見つけるものです。 最後まで、自分を守ってくれるのは、会社でも国でもなく、「能力」です。
なるほど:3
今の時代、自分で店を持つ方がリスクが大きいです。 先ず美容室乱立状態で、客の奪い合いが激化。 また仕事がキツい、手荒れが嫌との理由で志望者が減少→どこの美容室でも下働きや見習いを雇うのに苦労しています。 だから雇われの方が、生活は安定しています。 今はまだ技術者で雇われのまま、と言うのは少数ですが今後確実に増えていくでしょう。 張り切って開業したものの、ほとんど客が来ない店もあります。 私は四国の田舎在住ですが、近所に美容室が3軒至近距離でひしめいています(各店舗50m離れていません)。 だから今後店を出すのはかなり大変です。母親行きつけの店がその中にありますが、担当者は50歳近いチーフです。店長の右腕的存在です。 だから逆に堅実な考え方を持っていると私は思います。 従兄は夫婦で開業してますが、見習いをが入らずいつもバタバタ走り回っています。
大手資本が経営している美容院に限定されますが、経営に参加するか技術指導者として生き残れる程の何かがあるなら可能でしょう しかし、そうじゃないなら無理です と言うよりいりません 若い女性が40とか50過ぎたおっさんに髪切ってもらいたいですかね? そこらの若造にはかもし出せないセクシーさがあるとか、技量的にもセンス的にも若手の追随を許さない程の飛びぬけたものを持ってるとかじゃない限り解雇されます そういう人は大抵30ソコソコまでの間に独立して自分の城を作るものです で、雇用するのは若い子だけだからおっさんやおばさんは雇いません だからあまり見かけないだけです 一世風靡したカリスマ美容師たちの大半は40過ぎてます そうは見えないかもしれませんけどね
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