アニメーション業界について詳しい人に質問です。 制作進行の仕事をしてみたいと思っているのですが、そのためにはやはりアニ…

Question

アニメーション業界について詳しい人に質問です。
制作進行の仕事をしてみたいと思っているのですが、そのためにはやはりアニメ製作に関係する学校で進行の基本的な流れやスケジュール管理の仕方、専門用語の意味などを学んでないと難しいのでしょうか？
私は今まで、アニメ製作とは全く関係のない仕事をしようと考えていて、あるきっかけで制作進行に興味がわいてやってみたいと思った所で、あまり進行の仕事に詳しくありません。
こんな私でも制作進行になれる可能性ってあるのでしょうか？

ネットに書かれている企業の中には制作進行に求める能力などに、年齢・学歴不問と書いてあるのですが、これは例えば普通の高校の普通科などを卒業した人でも大丈夫なのでしょうか？
それともう一つ、必ず書いてあると言っても過言ではないexcelなどのパソコン知識ですが、具体的にどんな事が出来れば制作進行としてやっていけますか？

長文で、しかも質問がたくさんになってすいません。
詳しい方、ぜひ教えてください> <
お願いします！

Answer 1

http://msc-jp.biz/material_html/terms_A.html
これくらいいろんな用語がありますね。

コンテ打ち、演打ち、ラッシュ、ダビング、V編などは制作過程必ず発生する用語ですね。進行は主にこのへんが重要になりますね。まぁこのあたりは車の運転と同じでやってりゃ自然に覚えますかね。
対してPAN、follow、密着引き、背動などは大抵は実作業するアニメーター、撮影、CGの用語ですね。ですがこのあたりもどんなことかくらいは理解していないとたぶん打ち合わせなどでほとんど別の言語の会話を聞いているような不安に陥りますかね。
前にも別の人に書いたんですが、例えば
このカットのBGモデル用に美術さんにテクスチャを描いてもらってください。今回はパースマップではなく展開したUVを渡すのでサイズと解像度を変えずに描いてもらってください。みたいなことを進行さんに言って、それをきちんと美術さんに伝えられるくらいには覚えてほしいな、と思いますかね。

エクセルなどは話数やカットの進行状況をまとめるために使ってるんじゃないでしょうかね？でもまぁエクセル程度覚えようと思えば1日2日で覚えられますから。
多少の画像加工のためにフォトショップを少し使えるくらいの知識はあったほうがいいかもしれないですかね。
3Dやってる人間からいわせてもらえば、なんてことない遊びみたいな知識ですが、それくらいで十分です。

進行はアニメ制作の中で唯一といっていいくらい専門的技術をあまり必要としないポジションなので、何か特別な教育やらなんやらを受けていなくてもなれますかね。
それゆえ単純にアニメ制作に関わりたいという人の大抵が考える職種であり最も離職率が高いですかね。
例えば最近だとshirobakoを観てアニメ制作に興味がでた。でも専門技術はないので進行をやろう！みたいな。
アニメーターやデザイナーは職業に就くために美大、専門などに通い自己投資というものをしています。そして基本的にまず絵を描くことが好き、CGを作ることが好き、だからアニメをやっているという人たちなので、安易な気持ちで目指さないし、また入れないのです。
ここが進行と専門職の大きな違いです。（進行を軽視しているような発言ですがそうじゃないです。彼らがいなければアニメが完成しません）

個人的に進行に向いてないと思う人は、仕事とは収入を得るための手段であって、生きがいや楽しさを得ることではないと考えている人。
責任逃れをしようとする人、また人に感謝できない人ですかね。
例えば切羽詰った状況で当たり前のようにこれをやってくださいと言ってくる人。
例えば知恵袋で質問して業界関係者がわざわざ時間を削って答えてるのに、それに対して感謝の一言も言えない人。
こんな人だとだと首を絞めてやりたくなりますね。
ま、あくまでも例えばですけどね。

アニメの仕事のほとんど全てにおいて言えることですが、難しいのはその仕事に就くことより続けていくことです。進行もデザイナーも余計な荷物のように扱われる１、２年を乗り越えていけるかが勝負です。（その先もいろいろありますが）
制作進行とはいなければアニメが完成しない重要なポジションですが、最終的には演出やプロデューサーになるための下積みみたいなところで、大体進行をやってる人もこういうのになるために頑張ってます。
つまり漠然とアニメ制作に関わりたいということだけではなく、お話を考えたいんだ、演出をしたいんだ、監督をしたいんだという強い目標がなければ、薄給、長時間労働という現実を前に半年と経たずに辞めていってしまうのが実情ですかね。
もし今の時点で給料や労働時間などを気にしているんだったら、止めたほうがいいとはっきり言っておきます。

ちなみに少し脅しておくと、回収作業中の駐禁により罰金（自腹）、長時間労働の居眠り運転により事故で免許停止はよくある話で、担当話数の遅延により進行車を乗り捨てて逃亡という話もまれに聞きますね。

でもまぁ皆、作品の打ち上げ時には長い戦いを共にくぐり抜けた戦友のように楽しそうに話していますよ。

Answer 2

多分shirobakoをご覧になったんだと思いますが、パソコンやら用語なんかより、とにかく対人関係のスキルがハンパなく求められ、しかも体力もいるでしょう。締め切り前は寝ることも許されず板挟みの人間関係に胃をやられ、それでも情熱を持って仕事に全身全霊を捧げられるひとだけが生き残れる世界だと思います。ブラックな業界であることには違いないす。A1picturesで自殺者も出ています。よほどの覚悟がなくては飛び込んではいけない世界だと感じています。
↓以下記事からの引用になります。
男性はまさに制作進行の仕事をしていました。
「東京都のアニメ制作会社「Ａ―１ Ｐｉｃｔｕｒｅｓ」に勤め、辞めた後の２０１０年１０月に自殺した男性＝当時（２８）＝について、新宿労働基準監督署が過労によるうつ病が原因として労災認定したことが１８日、分かった。遺族側代理人の和泉貴士弁護士が明らかにした。認定は１１日付。 和泉弁護士によると、男性は正社員として０６年から０９年１２月まで勤務。会社にタイムカードで労働時間を管理する仕組みはなかったが、通院した医療施設のカルテには「月６００時間労働」との記載があった。 和泉弁護士は「家に帰れないこともしばしばで、残業代が支払われた形跡もない」と指摘。７日連続で会社に泊まったり、３か月間休みがなかったりしたこともあったとしている。」