プラント配管設計とは？

Question

プラント配管設計とは？上記の通りなのですが、プラント配管設計とはどういったことなのでしょうか？
普通の配管、空調設備などとは違うのですか？

Answer 1

質問者の『普通の配管、空調設備』は多分ビルなど一般建築物の給排水配管、空調エア配管などをイメージしておられると思います。
プラント配管とは製鉄所や化学工場、食品工場などで使われる色々な配管を指します。配管内は上下水道に始まり、高温の熱湯や酸素はじめ色々なガス、製造に必要な液体が流れます。
プラント配管設計は工場内の管のレイアウトや材質、寸法はじめそれらを送るためのポンプ、モーターなどを扱う高度な設計になり、給排水衛生工事、空調工事、消防配管工事などの設備工事とは別物として扱われています。

Answer 2

プラントの場合、圧力、温度、配管系統にある弁、流量計、レジューサー等の機器が設置されています。
それに配管のサポート、ポンプにより起こる振動、キャビテーションその他いろんな問題があり水道関係とは全く要素が違います。
ポンプの羽の枚数により起こる特に流体の急激な流れ温度の変化で起きるウォーターハンマー現象は配管設計者にとって大変怖いものです。
これに伴い、配管のサポート、架台の設計も考慮する必要があります。
流体の種類により配管の材質が変わります。
今まではプラントでも最高温度が５５０度でしたが最近のプラントでは６２０度近辺まであります。
それに伴い２％クロムから９％クロムの材料に変更されています。
ＳＴＰＡとか高温、高圧用の配管材が主です。
溶接施工後非破壊検査のＰＴ、ＲＴ、ＭＴとか種種の検査も行います。
配管後、発電技研の検査を受けます。
ある圧力、口径以上の配管には検査を受けなければいけません。
配管後、水圧テストを行い漏れテストも行います。