中途採用で経験者採用の場合は実際にその業界の仕事の経験や実績を問います。例えば〇〇業務を遂行する〇〇チームでチームリーダーやってましたという経験や実績です。 新卒採用の場合は実際にその業務経験をしたという人はまずいないので、将来〇〇業務を遂行する〇〇チームでチームリーダーをできそうな人かどうか(ポテンシャル)を評価することになります。そのための判断材料としてESを書いてもらったり面接で詳しく話を聞かせてもらったりしています。自己PRでもガクチカでも他の設問でもいいのですが、あまり物事に対して積極的ではなかったり人を率いるという経験が乏しい人であれば、将来もあまりそういうのは向かない人なのだろうと推測する面接員は多いだろうと思います。
能力の下地が価値観ですよ。 どんな能力を獲得するか、その能力をどう活用するかという部分は価値観に依拠します。 もちろん価値観と能力の関係がない部分もありますが、能力を問えば価値観の多くは透けて見えるということです。 これは新卒採用に限ったことなく全般的に言えることです。 特に能力不足が著しい人は、実は能力不足(結果)が問題なのではなく、価値観(原因)に問題があるというように企業側からは認識されます。
日本の大抵の新卒採用においては「即戦力」は求めていません。 アメリカだと「何が出来るか」を基準に採用してその出来ることをやらせます。つまりその人のスキルそのものに期待し、その人の出来る仕事自体にお金を払うわけです。こういう労働形態を「ジョブ型」と言います。 対して日本の新卒一括採用では自分たちのところで1から育てる前提で採用します。もちろん専門性の高い職業ではその分野について大学である程度の知識を身に着けているのが前提にはなりますが、それでもその新卒時点で持っているスキルそのものに対してお金を出すのではなく「会社のメンバーであること」に対して給料を払います。こういうことから日本の労働契約は「メンバーシップ型」と言われたりします。 ですから新卒採用で問われるのは、入社後にどれだけ成長して自社のために働いてくれるかという期待値です。 最初から即戦力として使えるスキルには期待してなくて、入社後にどんどん勉強してスキルを磨けるかとか、会社のために粉骨砕身してくれるかといった部分を見られているわけです。 それが「価値観を聞く」という意味です。自己PRで「○○力」という話をするのも、別に仕事に直結する力を問われているわけではありませんよね。コミュニケーション能力だとか忍耐力だとか思考力といった「これから成長して円滑に仕事を行う能力」が問われていますよね。でもそれって要は普段からどうやって過ごしてきたか、何を考えているのかという事であり、仕事のスキルそのものというよりは価値観なのです。 それを「能力主義」だというのならそうなのでしょう。 でも「現時点の能力」ではなく「今後何年、何十年と働いていく中で会社に貢献できるポテンシャル」を問うているのですよ。
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