指定校推薦の倍率は通常公表されません。 出すことに意味がないからです。 通常、倍率は、出願者数÷定員 で算出されます。 指定校推薦では、定員の設定ができません。 原則、高校から推薦された生徒を落とさないことが基本だからです。 100校の高校に、指定校枠を1人ずつ出したとします。 100校すべての高校から応募があっても、全員合格させるぐらいの予定がないと出せません。 定員30名などと設定していては、70人を落とさねばならなくなり、これでは指定校の意味がありません。 では、この場合定員が100かというと、実際には10人しか応募がない、ということも起こりえます。 「指定校は定員を設定しないの?設定してなくて大丈夫?」とも思いますが、 もちろん、例年の状況からおおよそどのくらい応募があるかを考えて出していると思いますが、中には学生集めのために、入学実績がない高校にも手当たり次第に指定校を出す学校もあります。 応募が予想より多くなったり、少なくなったりすることもあるでしょうが、その分は公募推薦・AO・一般入試で調整します。 では、出願者数÷合格者数 で倍率を出せばいいのでしょうか? 「指定校でも落ちることがある」とは言っても、やはりほとんどの場合合格します。 高校に「あなたの高校から推薦してください」とお願いして、応募してきた生徒を落とすには、やはりそれなりに納得できる理由が必要になります。 仮に10人応募して、1人落とせば、1.1倍、 10人応募して2人落とせば1.25倍 20人応募して1人落とせば1.05倍 全員合格すれば1倍です。 (ちなみにこの出し方では「定員割れ」はありません) 何人応募してくるか、その中に不合格にするに足るだけの受験生が何人いるか、 不明確である以上、倍率を出すことに意味がありません。 「倍率がいくらか」よりも「指定校で落とされるほどの理由があるかどうか」の方が問題です。
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