それはあなた次第です。院まで行かないと無理ということはまったくありません。要するに、公立なら自治体が行う採用試験に合格すればいいだけのこと。そしてそれは一定の学力があることさえ証明できれば、ペーパーテストの点数順に採用されるような試験ではありません。 高校数学教師に何が求められているのか。例えば関西なら京大現役合格者がどっさりいるような高校の教師なら、京大や阪大の入試問題を見て、ぱっぱと解き方を教えられる程度の力が必要です。一方で、学力的に最底辺の高校の数学教師に必要なのは、数学が苦手な生徒がどこで躓いているかを見つけ、それを克服する方法を見つけ出す力や、数学がつまらないと思っている生徒に数学の面白さを教える力でしょう。さらには生活指導もしなければならないので、ただただ数学の専門知識があればいい、というものではありません。自分が数学ができること、数学の知識があることではなく、数学を教えられることが大切なんですから。私の大学同期生には学部卒でなったのと、修士号を取得してからなったのがいます。どちらもすでに管理職ですが、それぞれカラーは違うもののいい数学教師だったと思いますよ。 例えば大阪府の教員採用試験だとある都市の高校採用試験合格者204人のうち100人以上が大卒です。どう考えても数学がすべて院卒とは思えませんね。
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