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なぜ採用活動において、ダイバーシティが重要視されるのでしょうか?

なぜ採用活動において、ダイバーシティが重要視されるのでしょうか?

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    多様性は、組織の生存率の上昇を図るさい、不可欠の要素であるためです。 たとえば、最近になって研究が急速に進んでいる「アリとキリギリス問題」があります。その究明に貢献しているのは、私の知るかぎりでは、北海道大学が最たる研究機関です。 アリの巣にいるのは、働き者ばかりではありません。どの巣にも必ず、怠け者がいます。それは、なぜでしょうか。 なんらかの事由により、働き者が労働不全になったとき、それまで怠けていた(体力を温存していた)者が、彼らの代わりに労働するためです。もし、怠け者が存在しなかったとすると、働き者がいなくなった時点で、巣の存続は絶望的となることでしょう。 また、面白いことに、怠け者が働き者に代わると、そのうちの一定数が、再び怠け者に戻るそうです。危機的状況を救うために生み出された、なんとも愉しい合理的システムですね。 さて、私は、進化生物経済学を研究するゼミに所属しているため、このような議論を指導教官とよくします。その着地点のひとつとして「人間ほど複雑な感情をもたない生物の理論を、そのまま人間に当てはめるさいに生じる問題は何か」というものがあります。 たしかに、窓際族と呼ばれるひと=怠けるアリ、としたくなる気持ちも分かります。しかしながら、アリの巣とヒトの組織を比べたさい、双方における血縁度は、まるで違います。むろん、感情や行動についても、差があるのは明らかです。 くわえて、窓際族の皆さんが本気を出したところで、どれほど所属組織の危機を救えるのでしょうか。なにより、彼らの組織に対する帰属意識なるものはアリと同程度だ、といえるのでしょうか。 いずれにしても、多様性は重要です。なんだか否定的ともみえる意見を連ねたうえで申し訳ないのですが、多様性は、組織にとっても社会にとっても真に大事なものです。 そうはいっても、就職活動に降参しはじめている私からすると、企業の求める多様性には、いまなお「媚びへつらえるひと」という暗黙の了解が潜んでいます。不採用つづきの恨みからくる意見ではなく、客観的にみて思うのです。 「御社の商品が好きです!ただ、~という点を改善すると、よりよいものになります!それを叶えるために、御社を強く志望します!」というスタイルを頑なに採ってきた私の心は、正直でいたい、それだけでした。この正直さこそ、なにより大切であり、かつ、多様性の根底をなすものであると考えるためです。 結局のところ、企業は、アイヒマンを求めているのでしょうか。「そんなことはない」と声高に叫ぶひとは、自身が当該組織のアイヒマンになっている可能性と、しかと向き合っているのでしょうか。 ダイバーシティ、はやく実現するといいなあ(*'ω'*) みんな幸せいっぱいの社会になるといいなあ(*'ω'*)

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