解決済み
私は将来テレビ局に入り、番組製作をしたいと考えています。 マスコミ業界はとても厳しいということは覚悟の上です。 どんなにつらくても、大好きなテレビ番組を、私も作りたいんです。ここで質問なんですが、テレビ業界は、どういった人材を求めていますか。 努力と熱意でついていけますか。
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広告関係の仕事をしているのでメディア全般は大体網羅している者ですが、基本的に、テレビ局側としては、番組制作をしたい人は特段求めていないと思います。というのも、基本的に現代のテレビ番組というのは全て広告主有りきなわけで、ほぼほぼ企画は持ち込みなんですね。そういう意味では、作りたい番組を作れる権限を一番多く持っているのは、広告主ということになるわけですが、その広告主に企画案を提案するのは、ハウスエージェンシーを含む社内の広報部や広告代理店ということになるでしょう。 ざっくりテレビ番組が作られる経緯を述べますと、例えば、○○会社という所が健康食品の宣伝をする為に数億円の広告費を見込んでいるとしましょう。ここが始まりです。その情報を最初に掴むのはハウスエージェンシーを含めてその会社の広告部門、或いは、ほぼほぼ専属で契約をしている広告代理店になるわけですが、そうしたところからテレビ局に対して、この商品を宣伝する為にこれくらいの広告を出すので、こんなドラマを作って欲しい、或いはこんなバラエティをやって欲しいなどの、クライアントの要望に近い広告媒体を作る為の企画が持ち込まれるわけです。 テレビ局側は、その広告主から出された企画を元に、例えばドラマ枠などの時間を取り、その企業以外からもスポンサーを集められるような企画案にして、先ずはメインの広告主に了解を取り付けるわけです。メインの広告主がOKを出せば企画は動き出し、スポンサー集めと並行して、新たに参加したスポンサーの要望を企画に反映しながら大方の番組内容を決めていくわけで、ここにテレビ局が介在する余地はあるものの、半分以上はスポンサー集めの段階で番組内容は決まってしまうわけです。。スポンサーが一番強いんですね、マスコミ業界は。 さて、その工程を経た上で、実際に番組を作るのは、テレビ局の場合もありますが、大抵は番組制作会社になります。ここには、いくらの予算で、こういうクライアントの要望を叶えつつ、これくらいは視聴率の取れる番組にしなさい、というような感じで発注がいくわけですが、決められた予算と趣旨の範囲内である程度好きな番組は作れると言えるでしょう。ただまあ、メインキャストなどは広告主の要望で決まっているケースが多いので、使える脚本家や俳優さんにも制限があり、自由に作れるとは言いがたいですね。しかも、こういうキャストで行きますということで最終的に、テレビ局とメインの広告主全てに了解を取らなくてはなりません。 よって、もし自分の好きな番組を作りたいということであれば、テレビ局に入るよりも広告代理店、或いは、番組制作会社に入ったほうが良いかもしれません。正直、殆どの番組では制作する上での力関係において、テレビ局が一番弱いです。例外として、スポンサーがつかなくて時間が開いてしまう場合に作る番組、或いは、例えば月9などのテレビ局が独自性を保つために赤字覚悟でやっている番組がありますが、基本的に非情に予算が少ない上に、大赤字覚悟の企画ですから任されるには、会社の重鎮というか、それなりの立場であることが前提になるでしょう。 従って、テレビ局に入って作りたい番組を作るというのは、システム上、基本的には難しいと思ったほうが良いです。前述したような経緯を経て生まれた番組を、いわば引き継いでいくというか継続させていくのがテレビ局の制作の仕事であって、それも企画するだけで後は下請けの制作会社に丸投げになるわけですから、そういう意味では、コミュニケーション能力に優れていて、従順で、物腰の柔らかい、そして敵を作らない、スポンサーにとってもテレビ局にとっても都合の良い人、というのがテレビ局の制作には求められると言えるでしょう。 番組制作会社の場合は、これは実行部隊ですので土方と一緒です。情熱と熱意も大切でしょうが、一番大事なのは体力ですね。かなり離職率の高い、ブラック企業に近い労働環境です。広告代理店については特段何が必要とも言えません。まあテレビ制作をやりたいのであれば、スポンサーを引っ張ってくる営業力が大切ですね。ただ、テレビの仕事を取るとかなり面倒です。○○事務所と出すと伏せ字にする意味がありませんが、ここが絡むと広告代理店が一番困ったことになりますw
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