仕事を掛け持ちしている場合の通勤災害について

Question

仕事を掛け持ちしている場合の通勤災害について自宅からＡ会社へ行き、その後Ｂ会社から自宅へ戻るという通勤スタイルの場合、
Ｂ会社から自宅へ戻る間に事故に遭ったら、保険関係の処理はＢ会社の保険関係で行うというのが正しいのでしょうか？

Answer 1

その通りです

ご質問は通勤災害についての質問ですが
通勤は「合理的な経路および方法」によります
この経路を逸脱した場合は通勤災害とは認められません

A社の立場から見ると
A社の業務終了後、合理的な経路および方法で自宅に戻る途中の災害であればA社の通勤災害の範疇となります
しかし、B社へ行くという「経路を逸脱した行為」が存在するので
A社の通勤災害の適用除外となります

B社の立場から見ると
B社の業務終了後、自宅に戻る途中の災害であればB社の通勤災害の対象として申請することになります

おまけ
それでは、A社からB社へ行く途中で災害が起きた場合はどうでしょう？
これはB社に対して「A社に勤務した後、B社に勤務することを事前申請し交通費等の申告もA社からの経路となっているか？」
についても考慮されるのではないでしょうか
B社に対しても「自宅からB社へ通勤する」旨の申告をしているのであれば、A社からの通勤は「逸脱行為」となりますから通勤災害の対象外と判断されると思います

Answer 2

その通りです。B会社からの帰宅途上で事故に遭ったならば、B社の保険関係及びB社での給与かた給付基礎日額を算出します。

Answer 3

はい。
労災が認められるかは別として、B社からの帰宅途中の事故なので。