解決済み
MBAとイノベーションについて、最近疑問が有ります。 MBAでよくイノベーションが企業発展には必要と言われますが、MBAにイノベーションが起こせるのでしょうか?イノベーションは、今までの常識を覆す様な発展的アプローチだと認識しています. そして、日本はイノベーションよりも業務改善、つまり持続的発展を得意として来たはずです.(アップルコンピューターがイノベーション企業の典型でしょうか?対して、トヨタが持続的企業の典型) MBAは、企業の問題点を財務等から導きだし、解決方法を過去のケースを参考にしながら提供するとするならば、MBAホルダーの考え方自体が、既に持続的改良手法を検討している事に成り、イノベーションは起こせないのではないか?と疑問に感じています. 抽象的な質問ですが、何方か明瞭な回答をお願い致します.
940閲覧
MBA留学中(アメリカ)のものです。 別にMBAではなくてもイノベーションは起こせると思いますし、必ずしもMBAである必要はないと思います。 ちなみにイノベーションとMBAについても誤解があるようですので、少し長くなりますが簡単に説明します。 イノベーションとは別に発展的アプローチを指すわけではありません。学者によって分類は異なりますが、質問者さんのおっしゃる持続的発展もSustainable Innovationとしてイノベーションの一種と考えられていますし、これをどのように進めていくかというのはそれはそれで難しいことです。アップルはRadical InnovationやDisruptive Innovationというイノベーションの代表的企業と呼ばれています。こちらの方が日本語訳をするとイノベーションっぽく思われがちですが、どちらも同じ企業が成長していくため、ゴーイング・コンサーンであるために必要な要素です。 MBAとはこういった要素を複合的に知識として学ぶのと同時に、ケースメソッドなどで企業の失敗事例・成功事例を分析し、世界中のリーダー候補とともにマネージメントやリーダーシップを理論、実践を合わせて学ぶものです。質問者さんのおっしゃっているのは、Financial Statement AnalysisとかStrategic Analysisと呼ばれるMBAで学ぶ一部の手法にしかすぎず、MBAの本当の意義はビジネスリーダーとして必要な「知識」とその「経験」です。MBAホルダーの考え方というのは人それぞれ違うものですし、財務的なアプローチはまずは経営分析の基本として行うもので、もしそのような分析しかしないのであれば、それはMBA的アプローチではなくただの財務的手法による経営分析、になります。 MBAホルダーが万能で、イノベーションを起こすことができる、ということはないと思います。ただそのイノベーションをどのようにマネージメントし、組織をどのようにイノベーションを起こしやすい環境にするか、または経営者としてどのような組織形態を構築するのか、そういったことをMBAでは学ぶのであって、質問者さんのおっしゃっているのはあくまでMBAの一面です。 明瞭な回答になっているかはわかりませんが、ご参考まで。 長文失礼しました。
なるほど:1
両者は関係ないでしょうね。MBAはあくまで「簡単な事で転ばない様に経営の基本的なアプローチを教えている」所です。残念な事に「転ばなくて良い所で転んで、折角の良い会社をダメにした経営者」を沢山我々も見ていますよね。 で、持続的改良手法は日本が得意である事は周知の事実。例えば、長年の苦労の末、先輩から受け継いだノウハウを更に発展させ日本で有る物のコストを頑張って100円にしました。しかし全く同じ物を中国が10円で作りました。そこは現場の業務改善を超えた所で、経営判断、努力が必要です。そこで初めて経営の意味が出て来ます。 ここでは企業の問題点をコスト管理(管理会計)から導き出し、ケースを分析した時と同様に自分が正しいと思う方針を経営層に提言する事がMBAの仕事になると思います。例えMBAにイノベーションは起こせないとしても、経営環境からイノベーションの方向性、目標を策定し、イノベーションを促進する事が出来ると思います。
< 質問に関する求人 >
アップル(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る