データサイエンティストって最近よく聞きますが実際どんな仕事をするのですか。教えてください。もし参考になる書籍があれば教え…

Question

データサイエンティストって最近よく聞きますが実際どんな仕事をするのですか。教えてください。もし参考になる書籍があれば教えていただけると助かります。自分でも調べているのですが今一つよくわからないのです。

Answer 1

現職のデータサイエンティストです。
データサイエンティストの中にもそれぞれ違った仕事はあるのですが、とりあえず私の仕事の場合という事でお答えします。

現代は世の中に様々なデータが溢れています。
企業はお客様の購買履歴データ、売り上げや在庫に関するデータ、自社サイトやアプリの利用者のデータ、自社へのクレームやアンケート回答のデータなどを持っていますし、それ以外にもSNSへの投稿や口コミサイトへの書き込み、各省庁が公開している調査データ、天気天候に関するデータなどなど、手に入れられるデータは実に種類が様々で膨大な量が蓄積されるようになってきています。こういうのを「ビッグデータ」と言ったりしますね。

こういうデータに対して統計学や機械学習などの技術を用いて分析を行うことで、何らかの有益な情報が得られることがあります。
そこで各企業において「より売り上げを上げたい」とか「より効率よく発注しつつ在庫を減らしたい」といった課題をデータ分析によって解決するのが我々データサイエンティストのお仕事になります。

その分析の内容は実に様々です。
例えば
・顧客別の過去の購買傾向を分析して、誰にダイレクトメールを送れば反応率が高く最も効率よく宣伝できるのかを明らかにする
・過去の売り上げデータから未来の売上予測を行って、品切れを防ぎつつ余計な在庫を抱えずに済むような発注のタイミングを決める
みたいなことを行っているわけです。

データがあって、そこから何か予測したい、となればデータサイエンスの出番となります。
そして今やどこでも大量のデータを収集しているので、ある意味どこにでもデータサイエンスが適用できます。
ですからかなり幅広い分野でデータサイエンティストが活躍していますが、いずれも「データから何か有用な知見を得て、それを元に業務等の改善を行う」というのが基本的な目的となります。