転職に成功したかどうかは、まだ判断できませんが、安定した生活を送るだけの収入と落ち着いて働ける職場に勤めることは出来ています。 私の場合、新卒で勤めた会社を辞めて、フリーターをしていた24歳の頃、バイト仲間から簿記というものを聞いて知りまして、「会社の儲けや損が分かるのか。面白いな」と感じたところから、人生も大きく変わりました。 パチスロ店や結婚式場、ショップ店員、工場作業員等で、掛け持ちでバイトをしていたのですが、夜にバイト仲間と飲み歩くのを止めて、資格の勉強をしました。 資格と言えるものは、運転免許しか持っていませんでしたし、当時、簿記に出会うまでは、やりたいこともなく、ただ生活費を稼ぐために働いていました。 ①やってみたいことを見つけてバイトをしながら勉強 市販の書籍を買ってきて、6月に日商簿記3級、11月に日商簿記2級と全経簿記1級を取得して、ハロワで見つけた税理士事務所へ行きました。 年齢も若かったので未経験でも採用してくれました。 とにかく、働いたあとですので、眠たいし、面倒くさいし、何度も辞めようと思いましたが、踏ん張りました。 ②税理士事務所で働きながら、宅建:宅地建物取引士を取得 税理士事務所に勤めた翌年3月に建設業経理士2級という簿記資格を取りました。そして、税理士試験科目に向けて勉強しようと考えていましたが、とにかく賃金が低くて、ボロアパートの家賃でさえ支払うのが苦しい状況となり、「やっぱりおカネだ」「お金が無いと何も出来ない」と強く感じて、今度は稼げる業界を探し、不動産業に目をつけて、宅建試験を申込、10月の試験で合格しました。 とにかく貧乏でしたので、市販の書籍(らくらく宅建塾シリーズ)とBOOKOFFで買った過去問集で、もくもくと勉強しましたよ。 確か、手取りで月10~11万円ほどの生活でしたので苦しかったです。 ですが、宅建を受ける際に学んだ民法は、簿記と同じくらい「これは、面白いな」と感じましたので、継続して学習することが出来ました。 そして、税理士事務所は1年で辞めて、東証1部上場の不動産会社へ転職しました。 ③不動産会社で働きながら、損保資格や管理業務主任者資格を取得 売買担当として働き、おカネには困らなくなりました。 中途入社後、損害保険募集人資格や少額短期保険募集人資格を取得させられたのち、とにかく、物件案内及び説明、成約申込、深夜には契約書類のチェック、定期的な状況確認(お客様から提出して頂く書類の進み具合)、物件引き渡し(それまでのフォローを含む)で、深夜遅くまで働いていました。 そのような中、やはり分譲マンションの売買には、管理業務主任者の資格もあったほうが説明しやすいと感じ、朝5時30分起き、出勤時間まで、また市販本で管理業務主任者の勉強をしました。このときは、おカネはあったのですが、通信(添削提出)や通学など縛られる時間などなく、マイペースが一番と思い、市販の書籍(楽学管理業務主任者)で勉強して取得しました。 20代後半で、店長も経験して総支給額月50万円以上、賞与は成果報酬が高かったときには数百万円はありました。 不動産業界では6年半勤めましたが、体調を崩してしまい、営業の仕事は長くは続けられないなと思い退職しました。 ③今勤めている会社で働きながら、税理士試験科目簿記論・財務諸表論、運行管理者(貨物)、第一種衛生管理者を取得 地元へ帰ってきまして、地元に本社がある物流企業に転職しました。 従業員数1,500名程の規模の会社で、経理職兼総務職に就いています。 やはり、ある程度の規模のある会社、地元では優良企業と言われている会社で事務系職種の社員になるには、とても狭き門で、1年8ヶ月は3ヶ月更新の契約社員でした。 大手製造メーカーや化学メーカーの1次下請け企業でして、創業50年を超え、いわゆる仕事(物量)がある程度自然と入って来る会社でした。 ですので、逆に大手物流会社の日通、帝人、西濃、佐川、ヤマト等へ、輸送の仕事を外注として出している(大手物流企業を2次下請として使っている)会社というのが、中途入社して分かりました。 ですので、職場の雰囲気は穏やかで、上司も、もう7名は変わりましたが、みんな優しい方でした。 昼休みになると電気を消して、受付も閉めます。そして、待ってもらっているという状況です。 無料の自販機(お茶やコーヒーですが)もあり、持ち家や実家暮らしでも住宅手当が出るような会社でした。残業も現場職は1分単位で付きます。 これは、みんな辞めないだろうなと思いましたね。 確かに不動産営業時代と比べて給料は減りました。しかし、契約社員のときでも事務職で総支給額月32万円はありましたので、まぁいいのではないかなと思い、ここで正社員になろうと決めて、また資格の勉強をしました。 24歳から25歳の時、税理士事務所にいましたが、貧乏というのが最大の原因で、取得できなかった税理士試験科目の簿記論と財務諸表論を、有名な資格の学校(大原、TAC、LEC)の通信講座で勉強し取得し、会社側にアピールしました。 やっぱり、おカネも大事ですよ。 勉強するにもおカネがかかります。 「おカネではない、やりたいことをやっと見つけた。やりたい仕事が出来ればいい」という人もいますが、貧乏は心を蝕みます。 一生懸命にやっていて、日々の生活に困窮する。。。 これは、精神衛生上、よくないです。やっぱり何だかんだ言っても、おカネです。 おカネが無いと、税理士のような資格は取れません。市販の書籍で学んだくらいで取得できるレベルでは無いからです。市販本は補助教材のようなものです。 そうしましたら、物流企業では車両台数に応じて一定数の有資格者が必要な運行管理者(貨物)と、50名以上の部署には労衛法で定められていて有資格者が必要な第一種衛生管理者(運送業や製造業等は、第二種では駄目)を取得しないと正社員にはなれないと言われて、受験・合格して、ようやく事務系正社員になりました。 運行管理者(貨物)や第一種衛生管理者は、市販の書籍で十分だと思い、書店で買って簿記や宅建、管理業務主任者のように独学で学びました。 このような職業と資格取得の流れから、今は、 簿記知識:担当部署の日々の経理業務、月次・年次決算。 財務分析業務。本社付の内部会計監査員。 宅建知識:自社所有の貸倉庫や事務所の賃貸借契約書の作成・締結。 損保知識:担当部署の車両や社屋の各種保険更新手続き。 運行知識:運送契約書の作成や行政官庁へ事業計画の変更等の手続き。 衛生知識:地元の労基署へ有資格者として会社側が届け出し、安全課の社員と、担当部署の社内安全監査に同行、報告書提出等。 自社所有の社宅(寮)の建物管理(退去時の清掃手配等) 今まで取得した資格と経験を全て活かせるポジションを、会社側から 与えられました。 ここまで来ますと、とても仕事がやりやすいです。また、職場での居心地もよいですので、居座っています。 資格を取っても意味がない。効果が無い。 という人も世間には大勢います。 確かに、業種や仕事内容によっては、資格など無くても出来る仕事はたくさんあります。ですが、そのような仕事は、未経験歓迎であったり、誰でも出来る仕事であったりして、ようは人の替えがいつでも効く(出来る)仕事ですので、成績が不振だと会社から切られたりします。 資格は、技となりますし、その人(人材)の取り柄にもなります。 何も自己啓発をやって来なかった人とやってきた人とでは大きな差がつきます。 やはり「芸(技)は身を助ける」です。 資格は取得したのち、その資格に関係する業務がある会社(仕事)に勤めないと、活かされないのは当然ですよね。 宅建を取っても、営業職は嫌、口下手で苦手という人は、確かに意味がない資格、稼げない資格もかも知れません。作業員の仕事をしている人が簿記資格を取っても同じく、使えない、役に立たない資格でしょうね。 私の場合、運転免許しか持っていなかった24歳の頃、フリーターでバイトを掛け持ちしていましたが、今振り返ると、簿記と出会ったところが、人生の分岐点だったと強く感じています。 そして「そのとき、自分はどう動くのか(動いたのか)」 そのときの行動1つで、その後の人生を変えるわけですね。 今は世知辛い世の中ですので、普通の生活(ある程度収入に不安無く、仕事も腰を据えて働ける)を手に入れるだけでも、大変な時代です。 そこで、自分はどう動くのか。ですね。 そのためには、まず「(自分は)何をしたいのか」「何なら出来るのか(出来そうなのか)」「そのやりたいことは、それで飯が食えるのか(社会の中で広く求人募集があるのか)」そこのところを、今一度考えて、「何のために〇〇の資格を取るのか」を自分の中で固めて挑戦することで、取得もしやすくなると思いますよ。 税理士試験科目よりも、私の場合、「金がない」「このままではいけない」「年に1回の試験。落ちるわけにはいかない」と貧乏で焦っていたときに取った宅建資格は、受験当日に吐き気で嗚咽しながら受験会場に行きました。 「後が無い(宅建を取らないと先が見えない)」と思ったのでしょうね。 やはり、一番の合格への近道は、努力と必死さですね。
なるほど:5
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