医師も基本的には自分の専門以外には手を出しません。よほど緊急の場合だったり、診療所で内科だけど切り傷を縫ったりという事はあるでしょうが。 ならば歯科医師も同じにしてしまえという考えがあってもおかしくないとは思います。事実、外国では分かれていない場所もありますし。 ただ、先進国ではどこでも医科、歯科は分かれています。 理由は歯科の特殊性です。歯科の仕事は、μmの単位での技術を要求される事が多いです。例えば被せものがもともとの歯より髪一本分高かったら患者は違和感を感じ、場合によっては顎関節症にもなりかねません。 そのような人工物を作るところから実際に診断、診療するところまで全てが歯科医師免許に含まれる業務範囲です。 想像出来ないかもしれませんが、医師と名前がつきつつも鋳型を作って金属を流し込んだりもしています。その為、材料学を学んだり、物を作る実習をこなさないととても歯科医師の仕事は出来ません。 そういった理由で、両方の資格を統一しようとすると6年間で学び切れるものではないにも関わらず、実際行う診療はその科のみとなると時間や費用の無駄が多いからではないでしょうか。 ただ、歯科医師の国家試験で求められる医科の知識は年々増えていますし、東京医科歯科大学なんかは実質9年制の(6年間で歯科医師国家試験受験資格+3年間で医師国家試験受験資格)制度を作ろうともしていました。認可はされませんでしたが。 歯科疾患と全身疾患の繋がりは昔から言われている事ですし、現在もその関連性が更に強調されるような発表も出ています。数十年単位でみれば、将来的に統合されてもおかしくないと思いますよ。
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