高卒と大卒は初任給の給料はかなり違いますが、同じ年齢で見ると大きな差はないというのは本当ですか？ 高卒で22歳。 …

Question

高卒と大卒は初任給の給料はかなり違いますが、同じ年齢で見ると大きな差はないというのは本当ですか？

高卒で22歳。

大学卒業後22歳。

と考えた場合です。

Answer 1

確かに、20代後半ぐらいまでは大差ないでしょうが、30代に入り役職が就く年代になると、大卒の方が役職が就きやすく、手当で差がついてきます。会社によっては、高卒大卒で役職の上限が決まっている所もあります。

Answer 2

下の方の統計データを見れば明らかでしょう。
同じ規模の企業なら大卒が大きく上回ります。

しかし、下の方は勘違いされているようですね。
高卒と大卒とでは採用基準が異なるという理由で高卒の方が有利と仰られているようですが、そんなことはありませんよ？
そもそも高卒で大企業に行けるような人間は、一般的に考えれば大卒になっても大企業に行けるでしょう。（コミュ力、勤勉さなどの企業が求める個人的な資質は学歴を問わないので）

ゆえに、一年収に関しては大卒の方が有利だと思われます。

（補足）
偏差値38の普通科高校から大企業に行った人間を「ずるい」と捉えられていますが、（ごく小さなデータだけを取り上げるのなら）偏差値38の大学でもそのようなことはありますからね。（笑）

Answer 3

○この問題の答えを求める時はキチンと整理して考えなければなりません。
１：まず、生涯賃金ですが公式の統計値（ユースフル労働統計２０１６）では次の様になっています。
男性・転職無し・残業代含む・退職金含まず
大規模企業（１０００人以上）
大卒：３億１３８０万円
高卒：２億７８９０万円
中規模企業（９９９～１００人）
大卒：２億５６１０万円
高卒：２億３３００万円
小規模企業（９９～１０人）
大卒：２億１７００万円
高卒：１億９８５０万円
※この様に、生涯賃金は学歴より企業規模によって大きく違います。
つまり、大企業の高卒の方が中小企業の大卒より生涯賃金が多いという事です。
２：就職難易度も重要なポイントです。
大企業に大（院）卒総合職として就職するのは非情に困難です。勿論、流通、警備、外食、介護職等なら大企業でも就職が比較的容易な企業もあるかもしれませんが、トヨタだとかホンダ等になると一流大学院卒工学修士（見込み）の中でも特に優秀な者レベルが採用基準でしょう。対して、高卒技能職なら工業高校成績トップレベルで就職のチャンスがあります。
つまり、高卒なら大企業に就職できたのに大学に行ったばっかりに大卒では中小企業にしか就職できないという事が多くあるのですよ。
※企業はボランティアで活動をしているわけではないので、高い給料を払う者にはそれなりの働きを求めます。日本は学歴社会ではありませんよ。
優良企業が能力本位で優秀な者を採用したら、結果を見ると一流大学卒ばかりだったという事です。
３：某一流大企業初任給
大卒総合職：２０３，０００円
大卒専任技術職：１８８，０００円
大卒一般職：１８５，５００円
高卒技能職：１６０，５００円
※この様に大卒といっても、同じ企業でさえ初任給が違うのですよ。定期昇給を６０００円とするなら、大卒専任技術職と大卒一般職は高卒技能職５年目と給料が大体同じぐらいでしょう。
４：出世について
優良企業なら、内部昇格試験があって合格すれば高卒でも大卒待遇、院卒待遇になれます。逆に、大卒でも無能ならリストラ要員ですよ。
★注意：特に「２」が重要なポイントです。能天気な人は大学に行っても「自分が高卒の時に就職出来た企業」に簡単に大卒で就職できると思ってしまいます。
余程優秀な者でない限り、高卒でＡクラスの企業に就職できたとしたら、大卒ならＢクラスの企業に落ちます。
※一流大企業に就職したいなら、高校新卒「指定校求人」で狙うのが一番容易ですよ。私の知人（東大院卒）が勤めている超一流大企業に、偏差値３８の普通科高校から「指定校求人」で就職できるのですよ。（ずるい！！！腹立つでしょう。）

Answer 4

瞬間的には横並びになるかもしれませんが、大卒の場合は幹部候補生としての位置づけが入社時点でもう既に設定されています。
高卒が大卒と同じように幹部候補生として横に並ぶためには業務実績で余程頑張らないと何時かは大卒に逆転され引き離されていくと思います。