解決済み
なぜ出版社といった、編集業は残業が多いのですか?周りで出版社や編集プロダクションなどの編集部で働いている人が数名いるのですが、口をそろえて言うのが「残業が多い」。 その人達の話を聞いていたら、締め切りがあるから残業が多いそうです。しかし締め切りとは違うかもしれませんが、工場といった製造業も納期があります。しかし工場勤務は編集ほど残業がある、とはあまり聞きません(もし工場勤務で残業ばかりという方、いらっしゃったら申し訳ないです)。 締め切りとは形が違うかもしれませんが、その他業種にも納期は存在します。なのにどうして編集業は残業が多いのでしょうか?
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予定通りに運ばない事態が工場系より圧倒的に多いからです。 たとえば工場の機械は、「気分が乗らないからパン製造遅れます」なんてことは言いません。故障したとしても修理を頼めばふたたび動き出します。また、作業員の方々が風邪で休んだとしても、同様の作業ができる別の作業員にシフトに入ってもらえば順調に生産は行われます。 ところが、たとえば小説の作家先生は「スミマセン筆が乗らなくって原稿の納品遅れそうです」が普通にあります。漫画家さんも同様です。作家先生や漫画家先生は一般オフィスや工場の従業員と違って、同じ作業ができる人員が存在しません。その人が遅れたらだれも代わりはできないのです。編集者はデザイナーや校正さんやそのほかの方々に連絡を取り、「すみませんが先生の原稿が送れるので土日待機していていただけますか」とお願いし、印刷所にも交渉に出かけ、自らもまた土日出勤なり残業なりして先生の尻拭いもといサポートをしなくちゃなりません。 雑誌にしたって同じこと。「夜景の素敵なレストランを撮影して記事にするはずが、雨続きでいい写真取るのに時間かかった」「スキャンダルのウラをとる(事実関係を確認する)にあたって、取材相手の口が重くてインタビューに時間がかかってしまった」などなど、システム化された工場やオフィスと違って圧倒的にイレギュラーな事態が多いのです。 こう想像してみると分かりやすいかもしれません。工場系や一般のオフィスは「農耕でメシを食う農耕民族」。天候に左右されることはあるものの、畑をたがやせば毎年それなりの収穫が期待できます。一方、出版系は「狩猟でメシを食う狩猟民族」。いい獲物(スキャンダルやスクープ、おいしいネタ、作家先生のアイデア)が一定のスパンで狩れる保証はどこにもなく、常にスケジュールどおりにいかない職場なのです……。
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